らくらく健康コラム57 糖化・酸化・炎症とは?

~細胞の健康から考える5つの基本~

健康のために大切な「食事・運動・睡眠・排泄・ストレス(コントロール)」。 今回は、細胞に起こる「糖化」「酸化」「炎症」という3つの変化から、5つの基本の大切さを考えていきます。

1.はじめに

健康のために、

「食事・運動・睡眠・排泄・ストレス(コントロール)」

の5つの基本が大切と言われています。

では、なぜこれらが大切なのでしょうか。

私たちの体は約37兆個の細胞でできています。

細胞は毎日エネルギーを作り、働き、そして回復しています。

しかし、その過程では少しずつ負担もかかっています。

今回は、細胞に起こる「糖化」「酸化」「炎症」という3つの現象から、健康づくりについて考えてみましょう。

2.細胞に起こる3つの変化

細胞に負担がかかると、主に

  • 糖化
  • 酸化
  • 炎症

という現象が起こります。

糖化

糖化は「体のコゲ」と例えられます。

血液中の糖が多い状態が続くと、糖が体を作るタンパク質と結びつき、本来の働きがしにくくなります。

糖化は血管や筋肉、皮膚など全身に影響を与えると考えられています。

酸化

酸化は「体のサビ」と例えられます。

細胞はエネルギーを作るために酸素を利用しています。

その過程で少量の活性酸素が発生します。

活性酸素が増えすぎると、細胞が傷つきやすくなります。

炎症

炎症は「体の火事」と例えられます。

本来は傷ついた部分を修復するための反応ですが、長期間続くと周囲の細胞にも負担をかけてしまいます。

細胞に起こる3つの変化

3.糖化・酸化・炎症はつながっている

これらは別々に起こるわけではありません。

例えば、

糖化が進む

↓

酸化が起こりやすくなる

↓

炎症が起こる

という流れがあります。

さらに、炎症が続くと酸化が増え、酸化が増えると糖化も進みやすくなります。

つまり、糖化・酸化・炎症はお互いに影響し合う関係にあります。

例えるなら、

「コゲ」

↓

「サビ」

↓

「火事」

のようなものです。

そして火事が続くと、さらにコゲやサビが増えていくイメージです。

4.大切なのはゼロにすることではない

ここで大切なのは、糖化・酸化・炎症を完全になくすことではありません。

私たちは生きているだけで、エネルギーを作り、活動し、体を修復しています。

その過程である程度の糖化や酸化は起こります。

問題になるのは、回復が追いつかなくなることです。

細胞が受ける負担よりも、回復する力が下回ってしまうと、不調や老化につながりやすくなります。

だからこそ、

「傷つかない体」ではなく、「回復できる体」を育てること

が大切なのです。

では、回復できる体を育てるためにはどうしたら良いのでしょうか。

5.5つの基本が細胞を支えている

糖化・酸化・炎症は、生きている限りある程度は起こります。

大切なのは、それらを完全になくすことではなく、増えすぎないようにしながら回復できる体を保つことです。

そのための土台になるのが、

食事・運動・睡眠・排泄・ストレス(コントロール)

の5つの基本です。

5つの基本が細胞を支えている

食事

~糖化を増やしすぎない~

甘いものや食べ過ぎが続くと、血糖値が大きく変動し、糖化が進みやすくなります。

反対に、

  • よく噛んで食べる
  • 野菜やたんぱく質も一緒に食べる
  • 食べ過ぎを避ける

などを意識することで、体への負担を減らすことができます。

運動

~細胞の働きを助ける~

適度な運動は血流を良くし、細胞へ酸素や栄養を届けやすくします。

また、筋肉を動かすことで糖も使われるため、糖化の予防にもつながります。

激しい運動よりも、

  • ウォーキング
  • ラジオ体操
  • 軽い筋力運動

など、続けられる運動が大切です。

睡眠

~細胞の修復時間~

日中に受けた細胞のダメージは、睡眠中に修復されます。

睡眠不足が続くと、

  • 回復力の低下
  • 血糖値の乱れ
  • 炎症の増加

などにつながることがあります。

十分な睡眠は、体にとって大切なメンテナンス時間です。

排泄

~不要なものを外へ出す~

体の中では毎日さまざまな老廃物が作られています。

排泄は、それらを体の外へ出す大切な仕組みです。

便秘や水分不足が続くと体調にも影響しやすくなります。

  • 水分をしっかり摂る
  • 食物繊維を摂る
  • 適度に体を動かす

ことも排泄を助けます。

ストレス(コントロール)

~炎症を長引かせない~

ストレスそのものが悪いわけではありません。

仕事や運動、人との関わりなど、私たちは日々さまざまな刺激を受けながら生活しています。

しかし、強いストレスが長く続くと、

  • 睡眠の質の低下
  • 血糖値の乱れ
  • 炎症の増加

などにつながることがあります。

大切なのはストレスをゼロにすることではなく、上手に付き合うことです。

趣味や休息の時間を持つ、誰かと話す、適度に体を動かすなど、自分なりのストレス解消法を見つけておくことも健康づくりの一つです。

6.まとめ

私たちの体では、糖化・酸化・炎症が毎日起こっています。

しかし、それらを恐れる必要はありません。

大切なのは、糖化・酸化・炎症をゼロにすることではありません。

また、ストレスを完全になくすことでもありません。

生きている限り、体にはさまざまな負担がかかります。

だからこそ、

食事・運動・睡眠・排泄・ストレス(コントロール)

の5つの基本を整え、回復できる体を育てていくことが健康寿命につながります。

毎日の生活習慣を少しずつ整えることが、細胞の健康につながり、将来の健康寿命を支えることにつながります。

今日できる小さな積み重ねが、未来の自分の健康を支えてくれるのです。

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